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〔 ExLibris 〕 学術図書館ソフトウェアを革新的未来の創造に活かす方法

〔 ExLibris 〕 学術図書館ソフトウェアを革新的未来の創造に活かす方法

アメリカを拠点としたフロリダ・ガルフ・コースト大学(FGCU)は、将来的な成長に向けて積極的な計画を持つ大学です。

FGCUのTracy Elliott博士は、同大学図書館館長に就任した際、大学図書館を研究・教育・学習のハブとして発展させることにより、大学の経営計画に貢献にできる可能性を見出しました。

図書館のこの大胆な将来構想は、大学の【Elevation 2030】と名付けられた計画と共に支持されました。この多角的なイニシアチブは、現在、一元化されたテクノロジー手法によって支えられ、進められています。

 

図書館の役割を高める

【Elevation 2030】はその名のとおり、図書館司書、図書館員が中心となり、この計画の戦略的方向性と実行により、進化する学生・教職員・図書館利用者のニーズに図書館のサービスを適応させ、向上させるという、以下のような将来構想です。

  • リソースの発見とデリバリー(配布)の改善
  • 図書館員の専門性を向上させ、参画の機会を高める
  • 学生の成功に影響を与える
  • 研究活動を支援する
  • 行き届いた図書館スペースの運用
  • コミュニティとの繋がりを強める

 

統一されたテクノロジー基盤がFGCUのデジタライズ化を実現

Elevation 2030では、 “学習と発見のための新しい実験的技術 “を図書館へ導入する事に挑戦しました。すべてのリソースと図書館独自の所蔵資料を単一のプラットフォームで管理できる「一元化」された図書館管理システムをバックボーンとしたAlmaを利用して、長期計画すべての分野に影響を与えるテクノロジー面でのロードマップを確立させました。

このロードマップの確立には、リソースの発見・収集・共有といった図書館にとって重要な機能が求められ、また教材リストの管理をサポートする為に、図書館と大学のスタッフ、教員、学生に使いやすい統合されたサービスであることも必要でした。

FGCU図書館がこれらのテクノロジーを導入した結果、以下のような変化がもたらされました。

  • 大学の授業ならびに学生の学業における成功に深く関与できるようになりました。
  • FGCU図書館の所蔵だけでなく、全国の学術図書館の所蔵への利用者アクセスが向上し、大学の研究活動により貢献できるようになりました。
  • 特に大きな点は、Almaの統一されたシステム構造により、図書館員のワークフローの冗長性が解消され、常に変化する利用者のニーズを把握し、継続的な改善を図るという戦略的作業に取り組むことができるようになったことです。

 

日々の活動を継続的に改善

大学図書館の新技術の導入とユーザートレーニング支援の部門に所属する、Creative Commons Labのコーディネーターを務めるMatt Losey氏は、次のように発言しています。

「私たちは、全てのチームがこのオール・デジタル状況下での業務の加速化をサポートしています。デジタル化により可能性が広がることに非常に満足しています。システムはただ大きければよいわけではありません。私たちの部門は、日々の業務に役立つものだけを適切に推奨しています。」

デジタル変革により得られた主な変化は以下の通りです。

  • リソースリスト管理システムLegantoの導入により、無償の授業資料へ学生からのアクセスが拡大しました。Legantoは図書館と教員の間における架け橋となり、図書館が所蔵する費用の掛からない授業資料の利用を効率化しました。
  • 図書館リソース共有システムのRapidoを通じて貸出と利用者への資料提供を改善しました。。Rapidoは図書館間における貸出の概念を利用者の目の前に直接提示することにより、簡単に利用できるようにしました。Rapidoは、また、学生が簡単に配達状況を追跡できるようにしてくれる為、学生は資料がいつ到着するかを正確に知ることができ、試験や論文を控えた学生にも安心感を与えてくれます。
  • 選書と購入が可能なマーケットプレイスRialtoで、利用者駆動型購入モデル(demand-driven acquisition (DDA))を簡素化しました。図書館員はRialtoのDDAに設定した図書情報や、マーケットプレイスを通してDDAの一部に含まれるタイトルを簡単に確認することができます。リアルタイムのアクティビティ・バッジは、タイトルがすでにDDAに含まれているかどうかを他の選択者にも示し、全ての図書館員が同じ認識を維持しながら作業を進めることが可能です。さらに、図書館管理システムであるAlmaはリアルタイムの所蔵状況を常に把握できるため、DDAの図書情報から現在図書館が所蔵しているタイトルを除外した場合でも精度の高いデータをもとに作業を進めることができます。

図書館管理システムであるAlmaがDDAの図書情報から現在図書館が所蔵しているタイトルを除外することが可能です。

  • アクセス性と公平性を向上させるために図書館スペースを再構築しました。拡充されたサービスに「ラップトップ・キオスク」があります。学生がノートパソコンを借り、館内全てで利用できるようにしたものです。経済状況にかかわらず、全ての学生が大学で利用可能な新しいテクノロジーを利用し、その恩恵を受けることができるようになりました。

 

FGCUの図書館を一つにする共通のビジョン

【Elevation 2030】では、FGCU図書館のスペースとデジタル変革が進すむ中で、図書館員が中心となって戦略的計画を支えています。

この計画を通じて図書館員は各自の個々の努力、また部門を超えた取り組みが、どのように組織全体の戦略的ゴールへ貢献するのか理解して取り組んでいます。図書館職員と大学指導部との信頼関係は、壁を最小限に抑え、その目標達成のためにスタッフ間の制限を解消しました。

わずか3年で、最終目標 である- 情報の発見しやすさ、スペースの革新的な利用、研究活動の支援、学生の成功、所属組織との深い結びつき、公平性の向上 – に向けて、図書館スタッフがテクノロジーの統一化手法と共に、一丸となり取り組んでいます。

学術図書館員は、学生、教員、研究者の成功を支援するため不可欠な存在です。FGCU図書館のケースをまとめたホワイトペーパーではそのビジョンや、どのようなサービスが最も大きな効果をもたらしたのかを詳しくご紹介しております。

Ex Librisの統合型図書館システムの詳細についてはこちらからもご覧いただけます(英語)。

このブログはExLibrisのブログシリーズを日本語参考訳したものです。ブログの原文は こちら をご覧ください。